生きていく中でどうして自分だけこんなにもちょっとしたことが気になるんだろう、どうして普通の人なら気にしないようなことを気にしてしまうんだろう。
そう疑問に思ったことはありませんか?
あなたの生きづらさの原因とどうしたら少しでも楽に生きることができるのか。
そのヒントをお教えします。
なぜ、あなたは生きづらいと感じるのか。
あなたはこれまで非常に頑張って生きてられたのではないでしょうか。
ちょっとしたことで不安になって何度も自分の行いを振り返ったり、何かをしているとき他人に変に思われていないだろうか、と不安になったり。
あるいはルーチンワークは好きあるいは安心できるけど突発的なことが起こるのは苦手だという方もいるかもしれません。
「もうこんな自分は嫌だ…」そう思って自分を変えようと必死になって書籍やネットを調べまわって挫折したり。
しかしあなたはもうそんなことをする必要はありません。
なぜならあなたの生きづらさの原因はHSP(ハイリ―・センシティブ・パーソン)と呼ばれる気質によるものであり、変えようと思って変えられるものではないからです。

そもそもHSPとは何か?
あなたの生きづらさの原因はHSP(ハイリ―・センシティブ・パーソン)と呼ばれる気質によるものだと言いましたが、そもそもHSPとは何なのか。
それをまずは説明しますね。
HSP(ハイリ―・センシティブ・パーソン)とは?
HSP(ハイリ―・センシティブ・パーソン)とは1996年にエレイン・アーロンという精神分析医が提唱した外部からの刺激に対して【とても敏感な人】のことをいいます。
これは生まれ持った気質なので変えることはできません。
また、気質であって病気ではないので治そうと躍起になる必要もありません。
人よりも外界からの刺激を多く受け取るので、誰かといるとひどく気疲れしてしまったり普通の人が気にしないようなことが気になったり、視線を気にしたり、などということがあります。
一般的に安定した環境や静かな場所などを好み、突発的な事態や臨機応変さを求められることが苦手です。
それでは以下でHSPの苦手なもの、得意なものを簡単にまとめてみたので、みていきましょう。
HSPの人が苦手なもの、得意なもの
1,人ごみや大きな音
一般的にHSPの人は敏感であるがゆえに一度に多くの刺激を受け取ってしまいます。
なので、人ごみにいるひどく疲れたように感じたり、大きな音を聞いているとストレスに感じることがあります。
2,周囲の変化、周りの空気の悪化
周囲の変化にも敏感なので、一緒にいる人の機嫌が悪くなったりすると敏感に察します。
また、周りの空気が悪くなったりするのも苦手です。(たとえば派閥争い、ギスギスした空気)
人の機嫌が気になって気が休まらない(自分のせいで機嫌が悪いのではないか、と考えてしまうため)、なんてこともあります。
3,マルチタスク
HSPの人はいわゆるマルチタスクと呼ばれることが非常に苦手です。
かくいう私も仕事で一つ一つのことをこなすだけなら問題ないのに、一度にあれもこれもと求められるとパニックに陥りがちです。
仕事を選ぶ時もマルチタスクを求められるかどうかが仕事を続けるために必要な要素となります。

では、逆に得意なものをあげていきますね。
先程述べたのは敏感であることによって生じるストレスが中心でしたが、ここからは敏感であることによって得られるメリットをあげていきましょう。
1,深い世界を感じることができる
HSPの人は想像力豊かで内的世界が充実していると言われています。
そのため音楽や絵画といった芸術に対し、普通の人より深く感じ入り、より大きな充足感を得ることができるのです。
想像力豊かなので一人でも退屈することなく過ごすことができるのも利点です。
自身の想像力を生かし、芸術作品を生み出す人もいます。
2,とても慎重かつ危機管理能力が高い
HSPの人は物事を深く考えるたちなので、何も考えずに新しいことに飛び込むなんてことはまずやりません。
必ず何かを始める前に考え、観察し、行動を起こしても問題はなさそうだとある程度の核心を持てるまでは行動に移すことをしません。
よって思い付きによる行動が減る分、失敗や取り返しのつかない損失を回避しやすいと言えます。
3,共感能力が高く、気が利く
HSPの人の多くが共感能力が高く、気が利くと言われています。
相手の気持ちを敏感に察知するので、人をサポートする仕事(介護など)につく人もいます。
また、HSPの人に向いた仕事として人をサポートする系統の仕事がよく挙げられます。

HSPにも内向型、外向型がいる
HSPの人の多くは内向的(内向型)ですが、HSPの中には外向的(外向型)といわれる人もおり、このタイプは一見するとHSPの人にはみえません。
社交的なタイプに見え、HSPの約3割に該当するといわれています。
ただ外からの刺激を多く受け取るという性質が変わるわけではないので、内向型のHSPの人と同様に人付き合いなどによるストレスを抱えます。
外向型のHSP以外にも刺激を好むHSPの人も存在します。
このタイプは安定した環境や状態を好むHSPとは逆に冒険心好奇心が旺盛で同じことの繰り返しが続くと飽きてしまい、刺激を求めて新しいことに取り組み、その結果過度の刺激を受けてしまい疲弊するので、刺激とのバランスをいかにとるかが心地よさの鍵となります。
HSPのひとが少しでも楽になるために必要なこと
HSPの人間が生きてく上で少しでも心地よさや楽さを感じるにはどうしたらいいのか。
私の経験やHSPの関連書籍などから学んだことを参考に、いくつか挙げていきます。

自分自身の身を置く環境を選ぶ
HSPに人はおかれた環境によってその気質を活かすことも殺すこともできます。
例えば大きな音や雑音に囲まれた状況では目の前のことに集中することができず、もしくは後になってひどく疲れていることに気づくなど心地いどころかただ自分が疲弊するだけになってしまいます。
その蓄積によって精神的に不安定になったり、憂鬱になったりあるいは休みの日でも何もする気がおきない、なんてこともあるかもしれません。
知らず知らずのうちにちょっとしたことが自身を疲弊させていることはよくあります。
特にHSPの人は刺激から受け取る情報量が多いため、よくそのような状況に陥りがちです。
なのでこの先、例えば仕事を選ぶようなときは自分が何の刺激に対して反応しているのかを知り、それを避けられる場所を選ぶと失敗が少ないと思われます。
何があなたにとってストレスなのかを知る
HSPに人が過度な刺激を避けて快適に生きていこうと思ったらまず自分が何に対して刺激を受け取り過ぎてしまうのか、何を苦手と感じるのかを知らなければなりません。
書籍などを読めば一般的にHSPに人が何に対して苦痛を感じるのかはわかるかもしれませんが、実際にはそんな単純なものではありません。
実際にこの記事を書いている私も大きな音にストレスを感じますし、人ごみに疲れてれてしまうこともありますが、寝てるときに物音がして飛び起きるようなことはめったにありません。
また、基本的に内向的な人間なので、安定した環境や仕事を好みますが、同じことの繰り返しに飽きない訳ではありません。
必ずしも人は定義されている一面しか持たないというわけではないのです。
なのであくまでこれまで挙げてきた特徴をふまえつつ、自分なりの取り扱い説明書作るつもりで自分を知るという作業に重きを置くと良いかと思われます。
あなたにとって心地いい環境を実現できる手段を模索する
自分のことが少しでもわかったら、今度はその結果をもとに少しでもあなたが快適に過ごすための具体的な手段を探っていきます。
仕事場で受ける刺激(ストレス)に悩んでいるなら、どうしたらその刺激をなくせるか、あるいは減らすことができるかを考えます。
その手段は転職かもしれませんし、部署替えかもしれません。
あるいは周囲に相談するだけで解決することもあるかもしれません。
そもそも外で働くと人の視線が気になって仕方がない、人と一緒に働くとどうしても気疲れしてしてしまうという人なら、在宅でできる仕事や副業を探すのもひとつの手です。
このように一つ一つ原因を洗い出し対処法・手段を探すことで徐々にあなたの生活もすこしずつ楽になっていくのではないでしょうか。
まとめ
◎あなたの生きづらさの原因はHSP(ハイリ―・センシティブ・パーソン)と呼ばれる気質によるものであり、治す必要はありません。
◎HSPの人は少しの刺激に対しても多くの情報を受け取ってしまうので、それが強みにも弱みにもなります。
また、HSPの中にも内向的なタイプと外向的なタイプが存在し、それ以外にも基本的に安定したものを求めるHSPに対して刺激を求めるタイプのHSPも存在します。
◎HSPの人が少しでも快適な生活・人生を送るためには、自分が何に対して強く反応し疲弊するのかなどを知り、どうしたら改善できるかを模索することが大切です。
コメント